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質問された内容とかみ合わない解答をする場合
ご家庭でできる国語成績アップ法
問われたことに対応した答えを書けない子には、いくつかの類型があります。以下でその類型と成績アップのための対処法を挙げていきます。
1.設問中の言葉の意味が分からない。
この場合は語彙の増強を図り、成績アップにつなげていきます。常日頃の漢字学習から、長文読解に至るまで、逐一言葉の意味を問いかけてください。
また、日常会話でも受験レベルの語彙を用いて会話をすることが望ましいので、親御さんが過去問を読み、志望するレベルの学校で用いられている言葉を日常会話に織り込むよう心がけてください。
とは言うものの、「日頃目にしている言葉はふと口をついて出てくるものなので、親御さんが「今日はこの言葉を使おう!」と意気込む必要はありません。ごく自然にお子さんに接してください。
2.設問の意味を取り違えている。
設問の話題を正確に捉えているかどうかをチェックしてください。
例題の本文
ご飯を炊く釜でお菓子を作ると、バニラに汚されてしまうのではないかと日本の主婦たちは心配した。これに対して、「釜をよく洗えば大丈夫だ」というのは、浅はかな考えで、答えにならない。
例題
「浅はかな考えで、答えにならない」とありますが、なぜですか。(開成中改)
不十分な解釈
浅はかな考えで答えにならない理由を答える
正しい解釈
日本の主婦たちの「ご飯を炊く釜でお菓子を作ると、バニラに汚されてしまうのではないか」という心配に対して、釜をよく洗うことが答えにならない理由を答える。
小学生であるがゆえに、受験生の多くは不十分な手がかりだけで解答を得ようとします。「急がば回れ」。手がかりとするものは多いほうがより正確な解答を得ることができるものです。このトレーニングを日々の学習の際、地道に実践してお子さんの成績アップにつなげてください。
3.作問者の意図が読み取れない。
進学塾に通われている場合、授業で作問者の意図の読み取り方を指導されているはずですので、「こういう問題には、このように対応すべきである」という統一的な解法の習得ができているかどうかをチェックしてください。
(例)
傍線が「情景」に引かれている設問で、「どういうことですか?」と問われた場合は「主題・心情」を踏まえて解答する。
このような典型的な設問パターンとそれに対する処理方法の習得は国語の成績アップに必要不可欠な要素ですので、ぜひチェックしてみてください。